ある日の深夜、
ブルブルブルッと、携帯メールが届いた。
「ん?こんな時間に、誰だ?」
こういったシチュエーションで
男子が想定するのは、
99%の割合で、女子からのメール。
もちろん僕も想定。
が、しかし・・・
携帯の画面を見ると、
タイトルは何と・・・
「諏訪原ですm(_ _)m」
ゲッ。
「GOOD COOL」こと諏訪原氏といえば
かつては新宿・歌舞伎町の
うどん&ライブの店「つるとんたん」の
名物ブッキング・マネージャーだった男。
現在は本職のインテリアデザイナーをやりつつ、
毎月「渋谷オーガニック」という音楽イベントを
オーガナイズするなど、
多忙な日々を送っている・・・らしい。
そんな諏訪原氏から、何のメール?
「ヤフネ牧師、懺悔させてください。」
「昨日、歴史に深く刻まれる重大な事件を起こしてしまいました。」
こんな意味ありげな書き出し。
何なんだ?
この男に一体、何が起こったのか?
「実は、会社のトイレで○○○をしたところ、
流れていなかったらしく・・・」
「それを会社の税理士の方に発見されてしまったのです。」
・・・・・・・。
期待したのが間違いだった。
それがどうしたの?
「それにより、暴動が勃発するのかと思いきや、
厳重注意を受けただけで、何も起こらず、
中途半端な状態で終焉を迎えるという
非ドラマティックな事件なのです。」
・・・・・・・。
それをわざわざ僕のところに報告?
深夜2時に?
やはり「第2のMr.KY」はこの男しかいない?
さて、このメールに対して、普通であれば
「即削除、完全無視、着信拒否、アドレス変更・・・」
という態度を取るのが当然なのかもしれないが、
自分の場合、「優しさ」が邪魔をして、
ついつい、返信してしまうのであった。
「迷える小羊よ、入りなさい。」
「懺悔しなさい。」
が、しかし・・・
この優しさが後日、完全に裏目に出てしまった。
何と翌日の深夜に再びメール。
「諏訪原ですm(_ _)m」
ゲッ。
またか・・・。
ここは読まずに即削除、迷惑メールに登録、
というのが常識的な行動なのかもしれないが、
またしても非情になりきれず、
ついつい読んでしまう。
後悔するとも知らずに・・・。
いや、みなさんも後悔したくないなら、
この先は読まないほうがいいかもしれない。
どんなメールかというと・・・
「今日、ハンズのトイレにて、
ウォシュレットを使ったところ
水圧最大になっていることに気付かず、
使用したところ、とてつもなく痛い思いをしました。」
「高嶋政信風に言うと、姉さん事件です。
ケツから流血事件です、といったところです。」
「これは昨日の罰があたったのだと思いますm(_ _)m
あ〜お許しください、トイレの神様m(_ _)m」
という内容。
・・・・・・・。
何故、読まずに削除しなかったのか?
激しく後悔しつつも、
それでもついつい、
返信してしまう・・・。
「水圧で宙を舞って欲しかったです。」
すると1分後に再びメールが。
「今度やってみますm(_ _)m」
・・・・・・・。
その晩、ウォシュレットで宙を舞う
諏訪原氏の夢にうなされたのは、
言うまでもない。