実はここ1ヶ月ぐらいの間、
秘かに、そして完全にハマっていたものがある。
といっても世間の流行とは全く関係ない、
というか、もう5年以上、遅れをとっている・・・。
そのハマっていたものとは、
何と、
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズであった。

「池袋ウエストゲートパーク」石田衣良
第1作が書かれたのが1997年らしいから、もう10年前。
TBSでTVドラマ化されたのも、
もう7年ぐらい前のことらしい。
僕はドラマも観ていなくて、
実は石田衣良氏の小説も読んだことがなかった。
が、たまたまある人に薦められて読んでみたら、
完全にハマってしまい、
現在文庫化されている第5巻まで、一気に読んだ。
K先生、ありがとう。
最近本を読んでないなぁ、と思う時ってあるけど、
結局はただその時読みかけの本がイマイチ面白くない、
ということが多い。
そういう本が2冊、3冊と続くと、
何となく読書そのものをしなくなってしまうのだが、
逆に面白い本に1冊出会うと、
もう読み終えないと気がすまない、というか、
前のめりになって読む、というか、そんな感じ。
小説の詳しい内容についてはここでは書かないが、
age of vintage で取り上げたいスト−リーがひとつある。
第5巻「反自殺クラブ」に収められている
「死に至る玩具」という話。

中国製の製品とその工場の過酷な労働条件を
テーマに描かれたストーリー。
made in U.S.A にこだわるアメカジ派ピープルを
「製造国にそこまでこだわるなんて、バカみたい。」
と思っているあなたも、この話を読めば、
少しは考え方が変わるかもしれない。
ちなみに第5巻まで読み終えて、
僕が一番好きなのはやはり
第1作の、一番最初の、
「池袋ウエストゲートパーク」。
まさに石田氏のデビュー作で、
それ故に、
自分の持っている「引き出し」を
惜しげもなく出し切っているような、
非常に綿密で「濃い」ストーリーが展開されているから。
デビュー作に名作が多い、
というのは音楽も同じなのだが、
何故かというと、その作家(あるいは音楽家)が
それまで積み上げてきたことの、
ひとつの「集大成」になるからだろう。
これから作家で生きていこう、という
石田氏の決意が凝縮されているような、
そんな印象を強く受けた。
ちなみに「池袋ウエストゲートパーク」は
その頭文字を取って「IWGPシリーズ」なんて言われているが、
「IWGP」が何のシャレなのか
わからずに使っている人も多いのでは?
わからないヤツは、
「猪木vsホーガン」とでも入力して、
ネット検索してみてくれ・・・と、
真島マコト氏が言ってました。