ときめきを運ぶのはいつも,
一通の携帯メール。
以前にも書いたが,
最近「携帯メール以前,携帯メール以降」について
よく考える。
今や多くの男女が,
出会ってから仲を深めるまでの期間,
まずは携帯メールでやりとりしているはずだ。
かつてメールがなかった頃なら
異性と知り合って仲良くなるための第一歩としては
とにかく電話するしかなかったので,
とにかく夜,22時〜23時あたりに電話して
「いや,別に用はないんだけど・・・」
などと言ってみたものの,
そのまま話題が盛り上がらず気まずい雰囲気に・・・
ということはよくある展開であった。
でも,メールであれば
直接話すわけではないから,
そういった気まずい雰囲気になることはなく,
返事が来なければ,それで終わる。
携帯メールの登場によって
用もないのに気軽に電話できるような,
そんな仲になるまでの期間の
「精神的負担」が,大幅に解消されている。
でも,逆に言えば,
電話なら話し方や笑い声といった
「雰囲気」で伝わるような部分まで,
文章や絵文字で表現しなければいけないm(_ _)m。
これからの恋愛は,
文章力が問われる時代なのかもしれない(^_^)。
そんなわけで,携帯メールとは,
とても文学的なものであるわけだが,
特に文章が短いほどセクシーであり,ときめく。
そして・・・
それまでは
「今日はお疲れ様でした。」みたいな
前置きがあったのに,
ある時突然,前置きなし,
しかも1行のみ,というのが
かなりときめき度が高い。
例えば知り合ってまだ2ヶ月目の若き男女,
携帯メールで連絡を取りつつも
まだ二人きりで出かけたことはない,というケース。
好きなのは女子の方,
男子はまだ,
彼女の気持ちには全然,気付いていない。
ある日の深夜1:30,
女子から男子に携帯メール。
タイトルは「Re:」だけになっている。
この時点で,
すでに男子はややときめいているわけだが,
男子がメールを開くと,
そこにはたった1行,
「もう寝た?」
このメールを見た時点で,
男子のときめき度は異常なまでにアップ。
男子は即,女子に電話し,
結局,明け方までいろいろ話し,
その後はむしろ男子の方が積極的に・・・・
というように,
1行の携帯メールをきっかけに,
新たな恋が,結ばれたのであった。
妄想の世界の中心で。
・・・・・が,しかし,
携帯メールにも欠点はあり,
欠点とはその「タイムラグ」か?
「もう寝た?」とメールを打ったものの,
相手の男子が,本当にもう寝てた場合・・・
女子は「返事来るかな・・・・」と
眠れない一夜を過ごした挙げ句,
次の日の朝に男子から
「おはよう。さっき起きたけど,何か?」
などという返事が来ちゃった日には,かなり悲惨だ。
携帯メールによって,
携帯メール以前に僕らが味わった「精神的負担」が
必ずしも軽減されるわけではないのか・・・?