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the mainstream of American casual

古書の街、東京・神田神保町。
ファッションとはあまり縁のなさそうなこの街に、
何故かポツリと存在する
一軒のこだわり派アメカジショップ、
その名は「メイン(MAINE)」。

オープンは1988年だからもうすぐ20周年。
アメカジ派なら多くの人がその名前を
耳にしたことがあるはず。

が、しかし、アメカジ派にとっての
「東京お買い物タウン」といえば
やはりメインは渋谷、原宿
またはその周辺の代官山、恵比寿、中目黒。
そしてアメ横。
あとは高円寺、吉祥寺、下北沢。
人によっては町田・・・。

神田神保町という場所が挙がることは、
まずあり得ない。

・・・というわけで「メイン」、
名前はよく聞くけど行ったことがない・・・
そんな方も多いのでは?

いや、単に自分がそうだったのですが・・・。

一度は行っておかなければ、と思いつつ
ずっと行かないままになっていた「メイン」を初訪問。

the mainstream of American casual_c0077105_053527.gif

おとなの古本&中古ビデオ屋が並ぶ、
下世話な空気に満ちた古い商店街のなかにあり、
「何でここにアメカジが?」という気もするが
中に入るとウッディーな雰囲気が、非常に落ち着く。

その品揃えは、アウトドア系、トラッド系、
スポーツ系といったベーシックなアメカジアイテムが
当たり前のように置かれていて、
それは当たり前のように「made in U.S.A」だったりする。

いや、かつてはこういう、
ベーシックなアイテムがいつでも買えて、
それがmade in U.S.Aなのは当たり前・・・
というお店が、渋谷や原宿にはたくさんあった。

たとえば原宿の名店「プロペラ」・・・。
「プロペラ」のない「プロペラ通り」なんて・・・。
悲しい。悲しすぎる・・・。

渋谷や原宿の多くのアメカジショップは姿を消したが、
神保町のメインは今なお健在。

「なぜ神保町?」と思ったが
神保町だからこそ、今なお健在、ということなのか?
あえてこの場所を選んだ、というのであれば
それはかなり賢明な選択。

さて、最後に、「メイン」といえば
そのオリジナルブランドも非常に名高い。

ボタンダウンシャツでおなじみの「THE BAGGY(ザ・バギー)」、
そして消滅したスウェットブランドを甦らせた
「MAYO SPRUCE(メイヨー・スプルース)」、
ネルシャツでおなじみ「CAMCO(カムコ)」など・・・
そのほとんどがmade in U.S.A。
現在、数多く見られる
「日本人プロデュース、アメリカ製」のパイオニアといえる。

「メイン」のmade in U.S.Aへの真摯なこだわりに、
ここで改めて敬意を表したい。

by boppuccino | 2007-01-14 23:59 | place