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the man who always said "Nanno kocchai"

先日のイベント「BOP CITY」に出演してくれた
「ミツムジカ」のドラム・宮田まこと氏は
元「kusu kusu(クスクス)」のドラマーだったという。

実は「BOP CITY」には一昨年,
kusu kusuのヴォーカリストだった川上二郎氏にも
出演してもらったことがある。
これも何かの縁なのか・・・

kusu kusuといえばもちろん,
「イカ天」出身の,あのkusu kusuだ。

・・・と言っても,U-25世代には「イカ天」すら
何のことかわからないかもしれない。
イカ天とはかつてTBSで放映された深夜番組
「イカすバンド天国」の略称で,
この番組のヒットと共に,
1990年前後には,空前の「バンド・ブーム」が起こり,
それは一つの社会現象にもなった。

だからkusu kusuと言えば当時は
テレビの「向こう側」に存在するバンドだった。
ちなみに当時彼らはまだ19歳ぐらいだったはず・・・。

さて,kusu kusuと言うと,
僕が思い出すのは,あるバンドの存在。
kusu kusuは,そのバンドの「弟分」的なバンドだと
言われていたから。

そのバンドとは・・・「じゃがたら」。

「じゃがたら」はホーン・セクションを含む11人編成で,
アフリカ音楽やファンクの影響を強く感じさせる,
強力なバンド。

ヴォーカルの江戸アケミ氏の歌には
いつも強力なメッセージが込められていて,
そのメッセージ性は,紛れもなくロックのそれであり,
当時10代だった僕は,そこに強く惹かれた。
(ちなみに「アケミ」と言っても男性です。)


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実は僕がじゃがたらを知るきっかけになったのは,
1990年,江戸アケミ氏事故死の報道だった。

なので残念ながらじゃがたらの音楽を
リアルタイムで聴いていたわけではないし,
もちろんライブを観たこともない。
僕にとっては「伝説」の存在だ。

ところで1990年といえば
ちょうどフリッパーズ・ギターのデビュー直後でもある。

当時の僕は,「お洒落系」の代表格とも言える
フリッパーズやピチカート・ファイブを聴く一方で,
じゃがたらのような,「お洒落」とは全く逆方向を
向くような音楽も,何の違和感もなく聴いていた。

今思うと,当時は予備知識が少なかったから,
何かのきっかけさえあれば,どんな音楽でも
「聴いてみたい」と思ったし,
そしてどんな音楽に対しても,熱心に耳を傾けた。

その「柔軟性」を,
今でも持ち続けているか,と問われたら・・・・
あまり自信がない。

でもあの頃の自分が音楽に対して抱いていた気持ちは,
これからもずっと失わないように,
心掛けていきたい。
by boppuccino | 2006-09-28 01:11 | sounds
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