モーズ・アリソンの訃報。

89歳だそうで、大往生ではありますが、
とても残念、悲しいです。
白人のジャズピアニスト、シンガーですが
ブルースに根ざしたスタイルが彼の特徴で、
とはいえ「コテコテ感」はなく飄々としたクールさが
彼の魅力だったと思います。
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彼の音楽を初めて知ったのは、
1990年代の「ジャズ・ファンク・ムーブメント」の時に出ていた
「Something Black」というコンピレーション
(選曲松岡徹氏と荏開津広氏)に収録されていた
「Parchman Farm」という曲。
あまりのクールさに、一発でノックアウト、
「こういうジャズもあるのか・・・」という感じでした。
その後「Parchman Farm」みたいな曲を求めて
彼の作品を聴き漁ったのですが
「当たり」が出る確率は、3割5分ぐらいでした(笑)。
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2012年に奇跡(?)の初・日本公演が
ブルーノート東京で行われたのですが
僕は行こうか迷ったまま結局行かず仕舞いでした。
その後すぐに彼は「ライブ引退宣言」をしてしまい、
その時の公演が、
最初で最後の日本公演となてしまい、
やっぱり行っておくべきだったな、と後悔したのですが、
今日訃報を聞いて、
その思いは、さらに強くなりました・・・。
僕が好きな、ベン・シドランやジョージィ・フェイムらとは
ファミリー的な交流があり、
彼らの師匠のような存在でもあったモーズ・アリソン。
彼の偉大な功績に敬意を表しつつ、
ご冥福をお祈りします。