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Magazine for city boys and old boys

日本のメンズファッション雑誌の草分けであり、
日本のアメカジ・スタイル創世記の
「テキスト」でもあった、
雑誌「POPEYE(ポパイ)」。

ここ数年はスタイリスト祐真朋樹氏の
スタイリングをフィーチュアし
モード系ハイエンドスタイル(?)を
圧倒的なカッコ良さで展開。

かつての古き良きアメカジ派ピープルは

「つ、ついていけない・・・。」

と、完全に取り残されてしまっていた(笑)。

もちろん、僕もその一人・・・・に
なりつつあったのだが、
いやいやいやいや、たまに原宿の
「キャシディ・ホームグロウン」に行くと、
八木沢さんが

「このジャケット、
今月のポパイに載ってるんですよボソボソ・・・。」

とか、

「このバッグ、ポパイの祐真さんのページで
使われてるんですよボソボソ・・・。」

とか言ってポパイを見せてくれるので、

「さすがポパイ。その根底には
まだまだプレッピー精神が根付いているんだな。」

と思いながら、かろうじて今でもポパイを
(少しだけ)チェックしていたのだ。

そんな、
時代と共に「変わらずに変わり続ける」ポパイに対して、

「いつの時代も古臭さを感じさせないのはさすがだな。」

と、敬意は表しつつも、
とはいえやはり心のどこかで

「ポパイと言えばアメカジ。」

「もっとアメカジを・・・」

と、期待してはいけない期待を、
してしまうのであった・・・。



さて、そんな渋カジ通過世代の声が
届いたのかどうかは知らないが、
今月号(2012年6月号)から
ポパイが全面リニューアルされ、
な、何と、「古き良き時代のポパイ」が、
いきなり帰って来たのであった。






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特集は
「シティーボーイのABC」

「シティーボーイ」といえば
かつてポパイで頻繁に使われたキーワード。

それだけで
オールドファンはワクワクしてしまいますが、
さらに表紙に写っているのは
リーバイス501、ミラーのTシャツ、
アイク・ベーハーのボタンダウンシャツ、
紺ブレ、チノパン・・・・

「アメカジだった頃のポパイ」が
そのまんま、蘇っている。







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別冊でもムック本でもなく、これが今月号。
この方向転換、びっくりしました。

いや、先月までのポパイを読んでいた
若い読者は、もっとびっくりしますよね?

対象読者の年齢層を
グッと上げてきたということでしょうか?
「ボーイ」じゃなくて「元ボーイ」向け、かな。

細かい内容については書きませんが、
ファッションからライフスタイルまで、
とにかく充実の内容。

マガジンハウスらしい、
ゴチャゴチャしつつも読みやすい誌面、
情報量の多さも、ナイスです。

流行を追うだけではない、
「消費されない」雑誌。

若い層にも、
少し背伸びして読んで欲しい・・・。

そして女性にもオススメ。
もちろん、「元オリーブ少女」にも(笑)。



「この感じ」を維持するのは
大変なんだろうな・・・と思いますが、
「ポパイ」の今後に、期待したいです。
by boppuccino | 2012-05-11 23:59 | books&magazines
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