雑誌をあまり、いや、ほとんど
買わなくなってしまった。
何故か?
インターネットが
雑誌の代わりになったから・・・
そんな結論を安易に導きかけた、が、
いや、やはり違うような気がする。
というのも、
いわゆる「webマガジン」のようなサイトも、
結局は、あまり見ていない。
何故か?
と考えて、
たどり着いた結論。
「タイアップ記事が多いから。」
・
雑誌を読んでいて、
普通の記事かと思って読み進めていると
あ、なんだ、これ「タイアップ記事」か、と
気付く事がある。
そして、そんなページが多いことに気付くと、
とたんに読む気がしなくなってしまう。
もちろん「作り手」側の事情は、
いろいろあるのだろう。
が、「読み手」側としては
中途半端な「癒着」が多ければ
醒めてしまうだけだ。
・
何でこんな事をいきなり書いたかというと、
今月号の雑誌「HUgE」が、
あまりにも素晴らしかったから。

「HUgE」2012年6月号
特集はなんと、「MADE IN USA」。
もちろん特集のタイトルに惹かれて
購入したわけですが(笑)、
その内容は
「さすがHUgE」
と言わずにはいられない、
「ストイックな」アメカジ特集。
取り上げるアイテムだけでなく、
誌面のデザインも写真も、文章の文体も、
すべてにおいて
「妥協」や「癒着」の跡が、
(少なくとも僕には)一切感じられない。
・
ここ数年の「アメカジブーム」のおかげで
雑誌などでもかなりたくさんの
「made in U.S.A」関連特集を見かけたが、
実際にはすでにアメリカで生産されていないブランドが
紹介されているケースが圧倒的に多く、
しかもそういった事情については
ほとんど言及されていなかった。
が、今号の「HUgE」は、タイトルに偽りなし。
例えば「ヘルスニット」に関しては
「今では多くの商品が中国生産だが
2枚入りのパックTシャツだけは今もメイド・イン・USAを
守り続けている」
と、かなり細かく言及されている。
その「誠実さ」と「批評精神」・・・
僕が読みたかった雑誌、
読みたかった「アメカジ特集」は
コレだ、と改めて思ったのでした。
「孤高の」ファッション雑誌「HUgE」に
改めて敬意を表したいです。