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olive girl meets OZ

友人の元オリーブ少女に
久しぶりにメールを送ってみた。

「やっぱ松浦弥太郎さんの文章いいねー。」

すると翌日、
こんな返事が返ってきた。

「ちなみにオリーブ的オススメだと、
 今は OZ magazine が熱いよ!」






雑誌「オリーブ」休刊後、
行き場をなくした元オリーブ少女が
たどり着いた雑誌は何なのか、
ずっと気になっていた。

最も容易に思い浮かぶ答えとしては、
同じマガジンハウスから刊行されている
「Kunel(クウネル)」が考えられる。

年齢的にも
「オトナになったオリーブ少女」を
対象としている感が強い。

が、しかし、
僕の中では何となく違うような気がしていた。

何となくピンと来ない。

じゃあ何なのか・・・?

というと、それも思い浮かばない。

そんな僕にとって、
「OZ magazine」は、意外な盲点だった。

今までロクに読んだこともないのに、
働く女性向けの「TOKYO WALKER」的情報誌、と
勝手に決めつけていた・・・。

そして友人の手紙には、こうあった。

「1ページ目に必ず編集長のコメントがあるんだけど
 すごく素敵なの!」

「今は古川誠さんって方なんだけど、
 乙女心をがっちりつかむんだよ!」






olive girl meets OZ_c0077105_0343682.jpg


さっそく手にした「OZ magazine」。
最新号は「日帰りお出かけ」特集であった。

表紙のモデル、KIKIさんの、
あまりにも短く、
そしてあまりにもまっすぐ揃った前髪を見て

「これは・・・間違いない・・・。」

と「確信」した。

そして1ページ目の、
編集長・古川誠氏の「まえがき」・・・



以下抜粋

時間はいつも同じスピードで、
前にだけ進んでいます。

それなのに私たちの気持ちは、
なかなかうまく前にだけ進んでくれません。

(中略)

「時間」に合わせて生活する日々が続くのなら、
「時間」を見送る日を1日ちゃんと作ってみようって。
それは前にだけ進む時間の流れの中で、
前にだけ進まない心を肯定する区切りの1日のこと。

(後略)

以上



なるほど、乙女心をガッチリと掴む、
誠実さに溢れる素敵な文章・・・。

敬意を表したいです。

「まえがき」や「あとがき」のある雑誌って
好感が持てますよね。

「雑誌が売れない」という話はよく聞くけど、
やはり残るのは、
作り手の「顔」が見えるような、
「息づかい」が聞こえるような、
そんな雑誌なのかな、と思います。

「OZ magazine」の今後に注目してみたいと思います。




special thanks to スズちゃん(情報提供)
by boppuccino | 2009-04-11 23:59 | books&magazines
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