タグ:@SHIBUYA PPP ( 1 ) タグの人気記事

Forget PPP!

時代は変わる。
人も、街も、雑誌も・・・・。
毎月のように、多くの雑誌が創刊される一方で
いつの間にか消えてゆく雑誌も数多い・・・。

1999年に創刊された雑誌
「@SHIBUYA PPP(アットシブヤピーピーピー)」

c0077105_046967.gif

この雑誌のことを覚えている人は、どれだけいるのだろう?

あえて「渋谷区内とその周辺」という狭い範囲に
フォーカスを合わせながら、
芸術、音楽、ファッション、映画、
建築、アニメ、お店・・・と、
あらゆるものを興味の対象として取り扱う、
興味深い雑誌であった。

その創刊号を読み「ピンと来るもの」を感じた僕は、
ちょうどその頃「完全自主製作」で作ったCD-Rのアルバムを、
「PPP」編集部に送ってみた。
「聴いて下さい!」という手紙を添えて。

すると数日後に連絡が来た。
「一度編集部に遊びに来ませんか?」

誘われるまま編集部に行き、編集長のYさんに会った。
40代ぐらいの、比較的地味な感じだが
頭の良さそうな、まあいかにも雑誌の編集者、
というような人だった。

そこで「CD面白いから次号で紹介するよ」と言われ、
さらに、「せっかくだから売りたいね・・・。
でもウチは出版社だからな・・・。
そうだ、雑誌と一緒にセット販売しない?」と言われた。

「え?雑誌と自分のCDをセット販売?
そんな事して、誰が買うんだろ?」

とは思ったが、Yさんはすっかりやる気だったので、
もちろん僕も、その案に乗った。

そして1ヶ月後、渋谷のタワーレコードの雑誌コーナーや
表参道にあるアート系のブックショップ「NADIFF」、
下北沢の「ヴィレッジ・ヴァンガード」など数店のみだったが、
雑誌とCDの「セット販売」が実現した。

ただ雑誌とCDを透明なビニール袋に入れただけ。
値段はたしか1600円ぐらいだったと思う。

最初は40枚ほど渡したのだが、
これが予想以上に売れたらしい。
「売れてるからもっと欲しい」と言われ、
最終的に120枚ぐらい渡したと思う。

そしてその後「PPP」主催のイベントにも出演させてもらった。
渋谷の、とあるホールスペースで行われたイベントには
何故か500人ぐらいの人が集まっていた。
そんなに大勢の人の前で演奏したのは初めてだった。

「PPP」の人に会うと、
いつも面白い企画、アイデアを話してくれて、
それはとても刺激的だった。

だが・・・・・・

「セット販売」の売上金、
一部につき何割かもらえる約束をしていた。
もちろん口約束だったが・・・。

だけどその企画がとっくに終了しても、
何部売れた、というような報告はなかった。

仕方なくこちらから催促すると、
ちょうど担当者が辞めてしまったので、
これから精算します、との答え。

そしてまたそれっきり連絡はない。

その間にも、
もちろん「PPP」は新しい号が出て、
そこでは次々と「面白そうな企画」が提案されていた。

その後また連絡してみたが、反応は
「これから精算します」だった・・・。

ダメだ、この人たち・・・。
決して悪い人じゃないんだけど・・・。

その後いつの間にか
「PPP」を本屋で見かけることはなくなった。

いつ廃刊になったのかも、僕は知らない。

そしてCDの売上金は、
1円ももらっていない。
[PR]
by boppuccino | 2006-07-29 01:23 | books&magazines