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幻のジャズバー・・・・
そこでは夜な夜な、
音楽を愛するオトナたちによるジャムセッションが
いつの間にか始まり、そして深夜まで延々と
繰り広げられているのであった・・・。





ある日、僕は代官山某所での演奏を終え、
通りを歩いていた。

すると、とある雑居ビルの上の階から、
スィンギーな4ビートのリズムが聴こえてくるのであった。

「ん、この音・・・生演奏に違いない・・・。」

と、気になったのだが、そこには
お店の名前が書かれた看板が出ているだけで、
特にライブをやっているとは書かれていない。

いや、どうやらバーのようだが、
どんなお店なのかもわからない。

「ふうん・・・。」

と、その時はそのまま通り過ぎた。

が、翌週また店の前を通ると、
またしても、スィンギーなビートが聴こえてくる。

「うーん、この店は一体・・・?」

さらには翌週も・・・。

いつ店の前を通っても、
ドラム、ベース、ピアノといったトリオのサウンド。
そして日によってサックスやトランペットなどの
管楽器が加わったりもして、
ジャムセッション的な演奏が繰り広げられている。

「うーん、毎晩のようにジャムセッション・・・。
誰が、何のために?」

僕も一応、音楽をやっている人間なので、
こういう場所を見つけると、気になって仕方がない。

見知らぬバーに一人で入ることなんて
普段はまずありえないのだが、

「もう限界・・・。」

とばかりに、
その日、意を決して
その怪しげなドアを、押してみたのであった。



c0077105_0564073.jpg


すると、
店内にはグランドピアノ、ドラムセット、ウッドベース。
そしてスーツを着ていたり着ていなかったり、
オトナな男女数名がソファやカウンターでリラックスしていた。

「あ、あのー、ちょっと通りすがったのですが・・・。
 い、いつも演奏が聴こえるので気になって・・・。」

するとカウンターに座っていた男性が

「いらっしゃい。楽器やるの?」

「ピ、ピアノを多少・・・。」

「じゃあ、セッションやっちゃいますか?」

と言って、
僕はすぐにピアノの前に座るよう勧められ、
ドラムス、ベースの二人と
早くもセッションが始まってしまったのであった。

いや、話が早いね・・・。

「イェー。」
「イェー。」

と、2曲ほど終わると、
奥のソファに座っていた男性が
サックスをケースから取り出し参加。

セッションはさらにヒートアップ・・・。

「イェー。」
「イェー。」

そして何曲かセッションを終えると
お店のオーナーの女性が

「まあ飲んで飲んで。」

と、ビールを注いでくれた。

どうやらみなさんお勤め帰りの
アマチュアミュージシャンのようだが、
知り合いがまた知り合いを連れて、という感じで
夜な夜なジャズプレイヤーが集まるお店のようだ。

「普通の店としては機能していない」とのこと・・・。

そして大物ミュージシャンもしばしば訪れては
セッションしていくらしい。
お店の壁には来日アーティストのサインが
たくさん書かれていた。

なかなかスゴイ場所に来てしまったようだ。



そしてオーナーに

「日本人のピアニストで好きな人は?」

と聞かれて、
僕の好きなY岡さんの名前を挙げると、何と、

「あら、Y岡さんなら来週ウチでライブやるわよ。」

「えっ本当ですか?じゃあ来週また来ます。」

という展開に・・・。

不思議なジャズバーで
今後どんな出会いがあるのか・・・
少し緊張しますが、楽しみです。
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by boppuccino | 2008-06-21 23:59 | place
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