quiet dance, quiet scat ?

以前にも何度か書いたように(詳細)、
僕が2曲ほどゲスト参加した、
「ザ・ファシネイションズ(The Fascinations)」の
ニューアルバムのサンプル盤が、今日届いた。

「ザ・ファシネイションズ」は
ヴィブラフォン奏者・渡辺雅美率いる
クラブ・ジャズ・コンボ。

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(photo by Momoko Ogaki)

通算4枚目となる今回のニューアルバム、
タイトルは「quiet dance(クワイエット・ダンス)」で
発売日は12月5日に決定した模様。

ちなみにファシネイションズのアルバムは
本、雑貨、洋服からお菓子まで・・・・
ジャンクな品揃えでおなじみの、
「ヴィレッジ・ヴァンガード」に行くと、
よくオススメされていますので、
ぜひチェックしてみて下さい。

さて、このニューアルバムに
僕は「But not for me」「Never did I stop loving you」
という2曲のカヴァー曲のヴォーカリストとして
ゲスト参加したのだが、
実は自分が参加した曲の最終的な
「完成テイク」をまだ聴いていなくて、
今日届いたサンプル盤で、初めて聴いた。

で、その中の1曲、
「But not for me」を聴いて

「あれれっ?」

と思った。






この曲では、
リハーサルの時に軽い気持ちでやった
「スキャット」が意外にも好評で、
レコーディングでも
スキャットをやることになっていた。

ちなみにスキャットとは
「ダバダバダー」って、
楽器のアドリブを声でやるアレ。

で、「スキャット採用」が決まってから
もちろん僕はスキャット猛練習に明け暮れ、
そして「超・細かいフレーズ」を
事前にいくつか用意。
万全の態勢でレコーディング当日を迎えた。

そしていよいよレコーディングスタジオに。

「じゃあとりあえず、
 練習もかねて1回、録ってみますか。」

ということで、

「スキャバダバダバダバダバダバッ」

と、徹夜で練習してきた
「超・細かい」スキャットを繰り出し、
酸欠気味になりつつも

「うーん、いけそう。」

と自分では手応えをつかんだ。

が、しかし・・・・

ミックス室で聴いていた
渡辺氏やディレクターのN氏の反応はというと、

「うーん、がんばりすぎ。
 テンション高すぎ。
 もっと気楽な、鼻歌みたいな感じがいいなぁ・・。」

と、非情な采配。


「えー、せっかく練習してきたのに・・・。」

と思いつつも、

「あっ,そうですよねー。やだっ。恥ずかしっ。」

と言って、

「フフフ〜ン。ラララ〜。」

というような、
気楽な、というか「けだるい」感じの
スキャットに方向転換。

すると1テイク目で

「うーん、いいねー。そっちの方がいいよ。」

とOKに。

レコーディングは無事終了。
僕も、

「まあこれはこれで悪くないか。
 いや、確かにこっちの方がいい雰囲気だな・・・。」

と思い、気分よくスタジオを後にした。



で、あの日以来、
初めて聴くことになる「完成テイク」。

あれっ?

な、何と、
最初に練習のつもりでやった、
その「超・細かい」気合十分なスキャットの方が、
採用されてるではありませんか・・・・。

ハハハ(苦笑)。

おそらく後になって、
アルバム全体の流れなどを考慮し、
「やっぱりもう少しテンション上げたい」
というような事で、
土壇場でこちらのバージョンに
変更されたのではないかと推測されますが、
いや、びっくりしました。

「渡辺さんの嘘つきっ。」

って、言いたくなった(笑)。

でもレコーディングの現場では
こういうことって、
本当によくあるんですよね。

だから気持ちは、よくわかります。

まあ、個人的には思いがけず
「猛練習の成果」が世に出ることになったので、
こっちの方が嬉しいかな・・・。

まあ、そのへんの真相は
今度ファシネイションズに会った時にでも
聞いてみます。

いずれにしても12月5日の発売が、
今から楽しみです。

渡辺さん、三浦さん、則岡さん、西川さん、塩川君、
そして韮沢さん、Booさん、
アルバム完成おめでとうございます。
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by boppuccino | 2007-10-25 23:59 | sounds
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