rules of styling

アメリカン・カジュアルは略してアメカジだが、
「アメリカン・フォーマル」という言葉が
存在するのかどうか、よくわからない。

そんなアメリカの
フォーマルウェア、ドレスウェアの世界で
今、最も注目を集めている男といえば、
たぶんこの人。

トム・ブラウン(Thom Browne)

ニューヨークで
今、最も注目されているデザイナーだという。

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・・・・といっても、
どこか憎めない風貌。

プロレスラー・越中詩郎、
あるいは日本でもおなじみ、
サッカーのリトバルスキーあたりを彷彿させる、
そんな親しみやすさが、ナイス。

そんな彼だが、
日本でも今や雑誌「メンズクラブ」から「HUgE」まで、
アメリカンファッション特集のたびに
再三にわたって取り上げられていて、
「トム以前、トム以降」などと
書かれる程になっている。

そんな時代の寵児、トム・ブラウン、
元々は俳優志望だったらしい。
が、まったく売れず、
その後自分でオーダーメイドのスーツを5着作り
街を歩いていたら多くの人から声がかかり、
それがきっかけでデザイナーになった、という、
どこまで本当かよくわからない
サクセスストーリーの持ち主。

彼の特色は
あくまで1950〜60年代のアメリカ服が持っていた
クラシカルなスタイルを追究しつつも、
決して保守的、アイビーリーガー的な懐古主義ではなく
今までにないような斬新さを併せ持っている、
というところか?

そして面白いのが彼の美意識に基づく、
着こなしの「ルール」のようなものが存在するところ。

そのルールとは・・・

ボタンダウンシャツの襟のボタンは外す、
ネクタイはパンツの中に入れる、
スーツの素材は上下で別のものを選ぶ

・・・などがあるが、
その中で何より分かりやすく、象徴的なのが
その「パンツの丈の短さ」。

スーツでありながら
くるぶしが見えるぐらい短いパンツを履くのが、
彼の「ルール」らしい。

おそらくこれから、
メンズ・ドレスウェア界はこの
「スーツに丈の短いパンツ」を受け入れるかどうか、
「トム・ブラウン便乗派」と
「トム・ブラウン反対派」に別れると予想される。

例えば「紳士服のコナカ」が
トム・ブラウン風・短丈パンツのスーツを
発売することはないだろうけど、
「オンワード樫山」あたりは、
それなりに出してくるような気が・・・。

もしこれから街でパンツ丈の短いスーツを着ている
お洒落ピープルを見かけても、決して

「あら、裾上げ、やりすぎちゃったのね。」

などと言わず、

「あら、トム風で素敵ね。」

と、優しい声をかけてあげていただきたい。



さて、そんなトム・ブラウンがこの秋、
あの「ブルックス・ブラザーズ」の
ゲストデザイナーに就任し、
その「ブルックス」から
新たなブランド「Black Fleece」を
スタートさせるという。

個人的には、
ブルックスは好きだけど
もはやちょっと保守的すぎる・・・・と思っていただけに
このコラボレーションは、かなり面白そう。

トム・ブラウン自身が昔のブルックスの服から
多大な影響を受けているはずで、
そんな彼がブルックスをどう甦らせるのか、
楽しみです。

トム・ブラウンを迎え、
「変わらないために、変わり続ける」
そんなブルックスの姿勢に、敬意を表したいです。



<CD of the day vol.45>

Thelonious Monk/Solo Monk

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孤高のピアニスト、セロニアス・モンクは
何枚かのソロピアノアルバムをリリースしているが、
前回紹介したマット・デニス作曲の
「Everything happens to me」が
かなりのお気に入りだったようで、
「Solo Monk」の他に
「Thelonious Alone in San Francisco」でも
この曲を取り上げている。

独自の「間(ま)」が、
どこまでも、深い。
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by boppuccino | 2007-05-03 23:59 | products
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