jazz and novels

読書の秋。

ジャズに関する書籍、といえば、
ジャズ評論家の皆さんが、
「オレに言わせりゃ・・・・」と
ジャズについて熱く語った本が、
本屋さんにはイヤというほど置いてあって、
本当にイヤになるのですが・・・・、
ここではジャズをテーマにした小説を2冊。

まずは王道(?)の名著、
五木寛之「青年は荒野をめざす」(文春文庫)

ジャズトランペッターを目指す青年の放浪記。
といっても実際のところ
ジャズが「本題」ってわけでもないのですが・・・・。
それにしても、これぞ青春、というような、
本当にすがすがしい小説。大好き。

僕は今までにこの本を何人もの若者(?)に
「コレ若いうちに読んでおいたほうがいいから。絶対っ。」と
無理矢理読ませては
「ウザい・・・」と言われ続けてきた・・・。

ちなみに僕がこの本を知ったのは大学生の時、
当時一緒にバンドをやっていた女の子に
「コレ若いうちに読んでおいたほうがいいから。絶対っ。」
と言われて読んだのでした・・・・。

その女の子はゴリゴリの「サブカル系」で、
「ガロ」から「資本論」まで読んでるような、
今思うとスゴイ人だった・・・・。

卒業後数年して、たまたま再会したら
「今は出版社に勤めてる」と言って名刺をもらった。
そこには「BUBKA編集部」と書いてあった・・・・。
アイドルの「流出写真」などでおなじみのあの雑誌。
「ああ、なるほど・・・。」
と、その時は妙に納得したものだ。


さて、次は、
村上龍「恋はいつも未知なもの」(角川文庫)

バブル期の真っ只中、「業界人」の主人公が
「幻のジャズバー」を求めてさまよい歩く、
オトナの一話完結物語集。

決して感動するようなストーリーではありませんが
毎回1曲、ジャズ・スタンダードがテーマになっていて、
ジャズ好きにはそれなりに楽しめるはず。

ちなみにタイトルの
「恋はいつも未知なもの」は
スタンダード「You don't know what love is」のことで、
普通は「恋とは何か、ご存じないのね」みたいに
クサく訳されるのだが、それを
「恋はいつも未知なもの」と訳した
龍さんのセンスはさすが・・・・。

最後に・・・・・
僕の好きな村上龍氏の小説「69」のあとがきから・・・

「楽しんで生きないのは、罪なことだ。」
「楽しく生きるためにはエネルギーがいる。
 戦いである。
 私はその戦いを今も続けている。」

そのスピリッツに、敬意を表したい。
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by boppuccino | 2006-09-30 01:01 | products
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