Woolrich is back!!

僕がアメカジに興味を持ち始めた頃,
お店には「made in U.S.A」製品が溢れていた。
アメカジショップにアメリカ製の服があるのは当たり前。
今思えば夢のような時代だった・・・・。
と言ってもほんの十数年前のことなんだけど。

その十数年の間に,アメカジショップから
姿を消したアメリカンブランドは数知れず・・。

例えばスウェットなら
「ディスカス(Discus)」や「オニータ(Oneita)」
ワークウェアなら
「プレンティス(prentiss)」や「オシコシ(Osh-Kosh)」
シャツメーカーなら
「ホルブリック(Holbrook)」や「セロ(Sero)」・・・と,
挙げてゆくとキリがない。

ブランド自体が倒産してしまったものもあれば,
「L.L.ビーン」や「バナナ・リパブリック」のように,
直営店が出来たため,
単に日本のアメカジショップに置かれなくなった,
というものものもあるが,
どちらにしても共通しているのは一つ,
「アメリカでの生産をやめてしまった」ということであろう。

そんな「消えたアメリカンブランド」の一つに,
「ウールリッチ(Woolrich)」がある。

ウールリッチは1830年,ジョン・リッチ氏によって
ペンシルバニア州に設立されたブランド。
その名の通り,もともとは
ウール生地の製品を作るブランドだったが,
やがてウールに限らず様々な素材を使ったアウトドアウェアを
数多く世に出し,日本でもお馴染みのブランドになる。

僕が知る限り,日本でウールリッチといえば
ダウンベストとマウンテンパーカーが,
最も有名で,また人気もあったのではないかと思う。

同じマウンテンパーカーでも,
マウンパの王者「シエラ・デザインズ」などと比べると
価格もかなりリーズナブルだったこともあり,
かつては多くのお店で気軽に売られ,
また多くの若者が気軽に買って行った。

あまのじゃくな僕は,
あまりにも多くのお店に置いてあるのがイヤで,
当時はウールリッチ製品には手を出さなかった。

だが今になって,古着屋などでたまーに
当時のマウンテンパーカーが置いてあると,
「おおっ」と懐かしさに浸ってしまう。
クラシカルなデザイン,
裏地のチェックもカワイイ。
そして後悔。
「あの時買っておけばよかった・・・・」

そんなわけで,
昨年ようやく古着で買った,
ウールリッチのマウンテンパーカー。
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さて,そんなウールリッチが
何とこの秋,完全復活するという。
しかも「made in U.S.A」製品を引っ提げて・・・。
信じられない。

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ウールリッチは他の多くのアメリカンブランド同様,
90年代にその生産拠点をアジアなどに移してしまった。
日本のショップからウールリッチが消えてしまったのは
ちょうどこの頃だ。

だが,一部の製品はかろうじて創業以来の本拠地である
ペンシルバニア州で生産し続けたという。

そして2000年代に入り,
イタリアで業務提携しているブランドから
「made in U.S.A」製品を切望されたことをきっかけとして,
2006年秋冬から,イタリア企画,made in U.S.Aラインによる
「ウールリッチ・ブラックレーベル」を,新たにスタートさせるという。

そしてそのデザインは「ネペンテス・ニューヨーク」のブランド
「エンジニアード・ガーメンツ(Engineered Garments)」の
デザイナー・鈴木大器氏が手掛けると言う。

イタリア人によって企画され,
日本人によってデザインされた「made in U.S.A」・・・・。

海外の人間に評価される事によって,
ようやく自分の国の文化の価値に気付く,というのは
よくある話だが,今回の「ウールリッチ復活」の
プロセスは,まさにその典型と言えそうだ。

1830年創業ということは今年で何と創業176年!!
176年目にして新たな一歩を踏み出すウールリッチの
「変わらないために,変わり続ける」その姿勢に,
敬意を表したい。

そしてブラックレーベル,楽しみです。
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by boppuccino | 2006-09-06 01:01 | products
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