the restoration of made in U.S.A

「made in U.S.A」製品を愛するアメカジ派にとって、
90年代後半は「冬の時代」だった。

多くのアメリカンブランドはこの時期に生産国をアメリカから、
中国やベトナムなどのアジア諸国
もしくはメキシコやプエルトリコなどの中南米諸国に移した。

気がつけば、かつては当たり前のように「made in U.S.A」であった
アメカジの定番中の定番アイテム、
リーバイス501やヘインズの3枚パックTシャツ、
そしてコンバースのオールスターなどが、
すべてアメリカでの生産を中止してしまった。

こういった潮流に対して残念に思うのには、
2つの側面がある。

1つは、アメリカ製にしか出せない「味」が
生産国を移すことによって失われてしまった、ということ。
またアメリカ製の方が明らかに作りが頑丈であったように思う。
それはやはり熟練の職人によって作られていたからであろう。

もう1つは、その移転先である、
アジアや中南米といった「第三国」における労働環境などの問題が、
やはり気になってしまう・・・。

そういった問題について、僕は特に詳しいわけではない。
自分の目で見たわけでもないし、
メディアでたまに報道される情報しか知らないので、
あまり偉そうなことは言えないのだが、
児童の就労、低賃金・長時間労働、虐待、差別・・・
そういった事が、現実に起きているという。

ちなみにそういった工場のことを
「スウェットショップ」と呼び、
「スウェットショップ」はアメリカ国内でも問題になっているという。

「生産コストが安い=価格が安い=お買い得」と言って、
呑気に喜んでいていいものか・・・。
難しい問題であり、どうすることも出来ない問題かもしれないが、
頭の片隅に、少しでも問題意識を持っておくことは、
決して無駄なことではないと思う。

さて、考えれば考えるほど、
アメカジ派の未来は暗いものになってしまう。
希望の光は、救世主は、存在しないのか・・・・・。

だいじょうぶ。
アメリカン・アパレルがいるよ。


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アメリカン・アパレル(American Apparel)は
ロサンゼルスにその本拠を置く、
Tシャツやスウェット、下着などを中心としたブランド。
もともとTシャツなどの卸売り専門の会社だったが
2003年から小売りにも進出し、
今や世界各地でブレイクしている。

この会社がユニークなのは、そのデザインから縫製、
さらには広告の写真撮影まで、
すべてをロスの本社工場の中で行っているという点。
だから全ての商品が「made in U.S.A」であるという。
商品のタグには誇らしげに「Made in Downtown L.A」と表記されている。
今どきちょっと信じられない・・・・。

そしてアメリカン・アパレルは会社のポリシーとして、
「スウェットショップ反対」の立場を明確に取っているそうだ。
そのため、従業員には最低賃金の約2倍の額を提示し、
福利厚生も充実しているという。

そんな優良企業の社長、ダヴ・チャーニー氏はまだ36歳だという。
自由で風通しの良いその環境は
常識にとらわれないチャーニー氏の
柔軟な姿勢によるものと思われる。

昨年から日本でも直営店が渋谷、代官山、麻布十番などにオープンして、
今後さらに増えるらしい。


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写真は麻布十番店。

またアメリカン・アパレルのもう一つの特徴は、
その広告などの写真が、妙に「きわどい」こと。

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グラビアアイドル写真集じゃありませんよ。

さて、そんなアメリカンアパレルの商品は、
ほとんどすべてが無地で、ブランドロゴなどは一切入っていない。
そして豊富なカラーバリエーション。
例えるなら初期の「ユニクロ」に、ちょっと近いのかもしれない。
ただしそのセンスはやはり、限りなくアメカジ的だ。

シンプルで品質重視、そして人間重視、
そんなアメリカンアパレルに、敬意を表したい。
そしてずっと今のポリシーを、守り続けて欲しいと思います。

http://www.americanapparel.net/

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by boppuccino | 2006-09-04 01:01 | products
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