Jazz funk will not be televised

僕がジャズという音楽に興味を持ち始めた頃、
世の中は「ジャズファンクブーム」の真っ只中であった。

1990年代に起こったジャズファンク・ムーブメント、
その発端はロンドンのクラブ・シーンにおいて
DJであるジャイルス・ピーターソンらが火を点けたムーブメントが
日本にも「輸入」されたものだと思う。

しかし日本でも「U.F.O(United Future Organization)」など
多くのジャズ系DJが活躍し、
また「クールスプーン(Cool Spoon)」や
「ワックワック・リズムバンド(Wack wack rhythm band)」といった
ジャズ・ファンクバンドも登場して、
ムーブメントはかなり盛り上がった。

「オリジナル・ラブ」の田島貴男氏も
当時は「ジャズ、ジャズ」と言っていたような気がする。

当時、田島貴男氏はテレビ東京の
深夜の音楽番組「モグラネグラ」で司会をやっていた。

そこでは毎週のようにU.F.Oの松浦氏や、
創刊されたばかりの「バァフアウト」編集長・山崎二郎氏などが出演し、
また伝説のドラマー、
バーナード・パーディーのスタジオライブが放映されたり、
(もちろん録画&永久保存してあります)
とにかく今考えても、凄い番組だった・・・・。

いい時代だったな・・・。

この時代、ジャズの「主導権」は
ジャズ喫茶からクラブへ、
ジャズ評論家からDJへ、
オーディオマニアからオリーブ少女へ(?)、
移っていった。

そしてこの時代の特徴的な出来事として、
それまでは「ジャズ喫茶」系では
全く評価されていなかったような
オルガンジャズやラテンジャズなどの古いレコードが、
「ジャズグルーヴ」として高く評価され、
また次々と再発された。


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ジャズに初めて接したのが、そんな時代だった・・・・
これは僕にとっては、本当にラッキーだったと思う。

僕が好きなジャズマン、
モーズ・アリスン(Vo&p)やカル・ジェイダー(vib)、
チャールズ・アーランド(Org)やルー・ドナルドソン(a.sax)
そして「ジャズ詩人」ギル・スコット・ヘロン・・・・
もし「ジャズ・ファンク・ムーブメント」がなかったら
彼らの音楽に触れることが出来たかどうか・・・。

改めて、「ジャズファンク・ムーブメント」に敬意を表し、
また感謝したい。

さて、そんなジャズ・ファンク・ムーブメントも
「ブーム」は去り、終わってしまったかのようにも見える。

だが、しかし・・・・
少なくとも僕は、その後もずっと、
モーズ・アリスンを聴き続けているし、
あの時代に感じた「カッコ良さ」は、
今でも全然、色褪せていない。

時代は変わっても、「本物」は残る・・・・
僕にとっての「ジャズファンク」とは、そういう音楽だ。
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by boppuccino | 2006-09-03 01:01 | sounds
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