text of hip music

かつてジャズを聴き始めた頃は
「ジャズヴォーカル」が苦手で、
インストゥルメンタル(楽器だけの演奏)ばかり聴いていた。

一応勉強のつもりで
「大御所」のジャズシンガーの歌も聴いてみたが、
その圧倒的な歌唱力は、
良く言えば「包容力」があるんだろうけど、
悪く言えば「ベタッと」していて、苦手だった。

何だか演歌歌手みたいだな・・・と思った。

が、やがて、
少し違ったタイプのジャズシンガーも
存在することを知った。

エディー・ジェファーソン、キング・プレジャー、
ジョン・ヘンドリックス、アニー・ロス、
ブロッサム・ディアリー、モーズ・アリスン、
そしてジョージィ・フェイム・・・・

彼らは、例えばバラードを熱唱するようなタイプではなく、
もっと楽器に近いような歌い方をしていた。

それは「ヒップ」であり、さりげなく、
そして時にファンキーでもあった。
そして誰もが皆、
どこかユーモラスな雰囲気を持っていた。
「好きで音楽をやってるんだな・・」というのが
その演奏から、はっきりと伝わってきた。

日本において、
彼らは決して正当に評価されていると言えず、
ジャズ・ジャーナリスト達もあまり取り上げない。

ちなみに僕は、彼らの名前のほとんどを
元ピチカート・ファイブ・小西康陽氏の文章で知った。



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そんな小西さんのコラムをまとめた単行本「これは恋ではない」。
何度も何度も繰り返し読んだ、
僕にとっては教科書のような一冊。

改めてここで敬意を表したいです。
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by boppuccino | 2006-08-11 23:59 | sounds
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