1 Q Q 1 volume.2

1991年、東京・渋谷。

今でこそ「渋カジ」の一言で片付けられてしまう
この時代のアメカジ・ムーヴメントだが、
今思えば「made in U.S.A」のデイリーウェアが
気軽に入手できた最後の時代であり、
渋谷や原宿、そしてアメ横などに存在した
多くの良質なアメカジショップには、
有名ブランドから
日本ではまだ誰も知らないようなマイナーブランドまで、
数多くのアメリカンブランドの服やバッグ、靴などが
所狭しとひしめき合っていた。

ショップに行くたびに新たな発見があった時代。

たとえ見たことのないブランドの服でも、
タグに「made in U.S.A」と書かれていれば、
それはある種、「保証書」のようなものであった。

だからこそ、アメカジ派ピープルはその後もずっと
「made in U.S.A」に、こだわるのだろう。

・・・が、
その後訪れる「アメカジ冬の時代」を経て、
多くの良質なアメリカンブランドの服も
いつの間にか見かけなくなってしまい、
やがてブランドの存在すら、
忘れ去られてしまったようだ。

「消えたアメリカンブランド」といって
すぐに思い浮かぶのは、まずいくつかの
「トラッド系」のブランドだ。

その中でも・・・
「ラフ・ヒューン(Ruff Hewn)」。

当時は「ラ・ヒューン」と表記する人も多かった。

ちょうど「キレカジ」の時代とリンクするように、
日本のアメカジシーンに登場したラフ・ヒューン。

当時、ラフ・ヒューンのチノパンは
ラルフ・ローレンに迫るほどの人気だった。

いや、むしろ本当にアメカジが好きな人は
知名度の高いラルフ・ローレンより
あえてラフ・ヒューンを
選んでいたように記憶している。

僕も1本持っていた。

他にもデニムやダンガリーシャツ、
ワンポイント入りのポロシャツなどがあり、
そのほとんどが「made in U.S.A」。

質の良さに関しては間違いないと思うが、
今思うと、ややオッサン臭い
総合カジュアルブランドだったのかもしれない。

が、当時はアメカジショップが
競い合うようにラフ・ヒューンを展開していたから、
「最先端」の印象があった。

そんなラフ・ヒューンも、
いつの間にか日本でライセンス生産されるようになり
デパートの紳士服売場で見かけた時は

「終わった・・・。」

と思ったものだが、
いや、その通り、
いつの間にかアメカジショップから姿を消し、
デパートからも姿を消し、
過去のブランドになってしまったようだ。

今でもブランド自体は存在するようなのだが、
少なくとも「アメカジ界」からは姿を消したと言って、
過言ではないだろう。




ひとまず今回はここまでにして、次回は

「デビッド・スティッチ」
「ホルブルック」
「フライング・スコッツマン」
「ニューヨーク・インベンション」

といった「消えた」トラッド系ブランドに言及してみたい。
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by boppuccino | 2009-07-22 23:59 | products
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